Premenstrual syndrome of eternity.

高校生の頃、女子先輩に化粧されそうになった。
それを拒んだことを一生の後悔にしている。


ああ、あの頃に戻りたい。
そして、化粧されたい。


きっと、「この服も着てみる?」と彼女の服を着せられたはずだ。
もしかして、女子制服を着せられたはずだ。


残念。


写真も撮っちゃおうよ!?
とか言われて、写真も撮られたかった。


ほら、もっと足を揃えて、そうそう、女の子っぽいねぇ。
とか言われたかった。そして真っ赤になって「可愛い」と言われたかった。


今日は楽しかったから、また来週もこれしようね。
君を女装させるの、クセになりそう。だって可愛いんだもん。


今度は私の下着とかも着せちゃおうかなぁ。
とか言われたかった。


若かったあの頃の美しかった十代の私を、なんとか残しておきたかった。


だけど当時の僕は、頑なに拒んで、透明なマニキュアだけ塗られて終わった。
ああ。