きかせて、どうして、あなたは?

evaluate2007-05-16


身近な死というものは、おばあさんの死が唯一である、か。
母かた、父かた、双方だ。おじいさんにはそういえばほとんど出会っていない。そう考えると、幸せのようでいて、それなりに影が落ちている私の親戚関係であった。明るいだけのラブソング。


身近な人の死を、今朝ほど感じて、でもそれほどでもないココロの動揺であって、そんなものなのだろうとも思った。私の人生を覚えている人は、たぶん100人もいないのかもしれない。彼の人生はもっと少ないだろう。そして、すぐに消え去っていってしまうモノ。この世界に生まれた意味を、無理矢理にでもこじつけないと、無意味に走り出したり、声を出したくなってしまう我々だけれど、それを弱いと呼ぶのならば、我々は弱い生き物だ。ほんの少しの温度差で、我々はあっけなく消えていってしまう。もしも、神様のようなものがなんらかの意志を持っているとすれば、どうしてこれほどまでにひ弱な作品をお作りになったのか。あるいは。


それでも、星がこなみじんになったとしても、我々はなんらかの形に姿を変えて、この世界を漂っていくのだろうか。我々が世界であり、世界こそが我々なのだろう。意志や記憶というものは、誤差の世界の話であって、例えば、ミクロの世界ではまた違った振る舞いの物理現象があるというような、その程度の意味なのかもしれない。おっぱい。


男だとか女だとか。